2013-10-01から1ヶ月間の記事一覧

龍馬と海舟の連続墓参り

出張帰りに京都に寄る。時間があったので、思い立って、東山にある坂本龍馬の墓に初めて足をのばす。霊山護国神社境内の斜面にめざす龍馬の墓があった。隣には、一緒に襲撃された中岡慎太郎の墓もあった。 何度がテレビで見ていたので驚きはなかった。それよ…

追悼、飯島耕一

体調はかなり回復したが、まだ自分に体があることを常に意識させられる。つまり、万全ではない。 ヤフーニュースで、詩人の飯島耕一氏の死去を知る。享年83歳。個人的には、その詩作にはあまり反応しなかったが、追悼の意を込めて、二十前半に書かれた初期…

上原浩治MVPと余剰次元の効能

風邪で発熱し、治りきらないうちに10年ぶりに本格的な痛風発作に襲われダウン。続いて、鎮痛剤の飲み過ぎか、ひどい下痢で二日間、固形物が食べられなくなった。その間、仕事も休めず、連日、1万歩以上も足を引きずり歩き回り、「生の実感」をたっぷり堪…

卍とナチス

地図でお寺を示す記号(卍)とナチスのシンボル(卐)がなぜ似ているのか。子供のころから疑問だった。最近、ある新聞記事がその疑問に答えていた。 日本の地図では卍(まんじ、あるいはスワスティカ)は、仏教では2000年以上にわたって親しまれた幸運の…

プリーブケ死去とイタリア現代史

エーリヒ・プリーブケの死亡記事が今日の夕刊の片隅に載っていた。享年100歳。 1944年3月24日、プリーブケはナチス親衛隊将校として、ドイツ軍がローマ郊外でイタリア市民ら335人を殺害した指揮をとった。ドイツ敗戦後、捕虜収容所から脱走してア…

漱石の大親友にしてエロ研究家!

書店でもらってきた岩波PR誌「図書」をめくっていたら、ページ左端の書籍広告で「狩野亨吉の研究」(鈴木正、ミネルヴァ書房)が目に入った。「狩野亨吉。どこかで聞いた名前だな。えーと、だれだったかなあ」と考え込む。ここであきらめては初老性ボケが…

危険思想としての儒教

おなじみの論語学習会の「講師曰く」シリーズ。 講師曰く、「私が徳川家康だったら、儒教は禁止しましたね。だって危険思想ですから」 孔子曰く、天下道あれば則ち礼楽征伐天子より出づ。天下道なければ則ち礼楽征伐諸侯より出づ。諸侯より出づれば、蓋し十…

沢木耕太郎、「風立ちぬ」にハラタチヌ

今日は、映画「風立ちぬ」の否定派による映画評を紹介する。 著者は、沢木耕太郎。沢木は、通常、長所、短所の双方を考慮するバランス派だが、今回は異例とも思えるマイナス一色の酷評ぶり。評論として納得する部分もあるが、怒りの感情が先に立っている印象…

寺山修司の現代詩辛口評論

寺山修司が書いた現代詩に対する辛口批評が新聞の書評欄で紹介されていた。この批評が載っているのは、「戦後詩」(寺山修司、講談社文芸文庫)。 これは、寺山修司が1965年、29歳の時に書いた批評だ。 たとえば茨木のり子。 「わたしが一番きれいだっ…