上原浩治MVPと余剰次元の効能

 風邪で発熱し、治りきらないうちに10年ぶりに本格的な痛風発作に襲われダウン。続いて、鎮痛剤の飲み過ぎか、ひどい下痢で二日間、固形物が食べられなくなった。その間、仕事も休めず、連日、1万歩以上も足を引きずり歩き回り、「生の実感」をたっぷり堪能している。

 「読み書き」への意欲と酒を飲みたいかどうかが、小生の健康のバロメーターだが、どちらも意欲ゼロに近く、風船がしぼみ、地面ギリギリ、超低空飛行中だ。


 今日は久々完全休養日で、テレビでレッドソックスワールドシリーズ進出を決めた試合を観た。上原浩治がまたもや完全救援で、リーグ優勝決定シリーズのMVPに輝いた。上原は、イチロー風のナルシストでもなく、組織最優先を必要以上に強調する体育会系ロボットでもなく、好感がもてる。気分が少し良くなった。


 同じく衛星放送のどこかのチャンネルで、「重力と余剰次元」をテーマにした番組をやっていた。宇宙を構成する四つの力(重力、電磁気力、強い力、弱い力)のうち重力だけが極端に弱い(階層性問題)のは、重力が4次元(3次元+時間)の以外の世界に伝わっているためではないかとの仮説を実証しようと、立教大学の村田次郎教授が学生と一緒に実験を進めているという内容で、脳内のどこかが刺激され、本を読む気力が少しよみがえってきた。村田教授は一般向けに下記の近著があるので、買ってみよう。

http://www.rikkyo.ne.jp/~jiro/


万有引力の法則は、ミクロの世界ではいまだに実験的に証明されていない。


 へー、そうだったのか。ど素人ではあるが、存在論の先端につながる問題なので、独学存在論研究者としては理解できる範囲で知っておきたい。


 さて次は「酒」の意欲回復に取り組まねば。