2012-10-01から1ヶ月間の記事一覧

テリトリー執着は逆進化?

自然科学的知見は、ときに人間社会を見渡す視点を、広く、高くしてくれる。猿から進化した種族のかっかした頭を冷やすには効果があるかもしれないので、少し長くなるが引用してみる。 著者は、ゴリラ研究の第一人者である山極寿一・京都大教授。 土地に境界…

現代中国における「徴発」の重要性

少し古いが、有馬学氏が毎日新聞の書評(9月16日付け)で現代中国の理解を助ける3冊を紹介していた。 「シリーズ中国近現代史② 近代国家への模索」(川島真、岩波新書) 「シリーズ中国近現代史③ 革命とナショナリズム」(石川禎浩、岩波新書) 「中華人…

子規と差別意識

風邪なのか、体調がずっとすぐれない。熱っぽいが、体温計は平熱を指している。風船子の場合、体調が悪化すると自我の濃度が薄くなり、生への執着が低下する。「今、このまま消えても、ええやないか」。これは悪い気分ではない。ただ、「自我」が体調と簡単…

日常の凄みと奇怪さ、キアロスタミ

「ライク・サムワン・イン・ラブ」(アッバス・キアロスタミ監督)を観る。強い余韻が残った。題材が「日本の都会の日常」だったので、映画館を出た後、都会の雑踏に出てもまだ映画が続いている感じがした。スクリーンと現実が地続きといったところか。 ただ…

お久しぶりです

お久しぶりです。 ブログを始めて以来、最長の休止でした。別に何があったわけではないのですが、ロンドン五輪の時に、集中的に英国ネタを続けようとしたのが失敗でした。ある程度、資料をそろえて読み込まねば、と思いながら、なかなか進まず、そのうちに書…