大みそかにちょっと総括


 とうとう今年も終わり。

 今年は、夏の暑さが強烈過ぎて、秋の印象が薄い。夏の後にすぐ冬が接続された感じだ。

ブログを読み返してみると、読書がつまみ食いばかりで、それぞれの本との付き合い方が浅いと痛感した。ただ、イタリアのファシズムについては、原稿依頼があったせいで、それなりに労力をかけて調べた。これは収穫だった。


 読書経験として印象に残ったのは、「遠雷」と「佐々木中」あたりかな。映画では、「第9地区」に感心した。

 美術展では年初にデパートで見た「アンコールワット展」に出品されていたカンボジアのジャヤヴァルマン7世像に一目ぼれした。自分でもよく理由は説明できないが、激しく何かを揺さぶられ、三度も会場に通って、像の前に立ち尽くした。今は大分県立芸術会館に巡回中なのでお近くの方はどうぞご覧あれ。

※関連記事http://d.hatena.ne.jp/fusen55/20100116/1263607984


 個人的には、やや精彩を欠いた年だった気がする。ただ、この年代になると、大病もせずに一年を過ごせただけでも「良い年」だと思わねば、バチが当たる。



 それでは、よいお年を。