速報!リン次郎

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 NHK番組「日曜美術館」で紹介されたこともあり、平塚まで足をのばし、「平明・静謐・孤高−長谷川潾二郎(はせがわ・りんじろう)展」を見に行った。

 いやあ、まいった。最近、ボストン美術館オルセー美術館の名品を東京各地で見たが、絵を見ることの恍惚をこの展覧会で久々に感じた。

 目の前にあるのは、何の変哲もないモノを、何の変哲もない構図で描いているだけ。でも、まったく見あきない。私だけが特別に反応しているのだろうかと思って周囲を見ると、それなりの数の人びとが食い入るようにお茶碗の静物画をにらんでいる。

 特に、60代後半から70代にかけての静物画がすごい。絵をみながら「酔い」すら感じた。文章もうますぎるほどうまい。父は函館新聞社長。兄は丹下左膳林不忘、弟は詩人の長谷川四郎

 
あらためて、この展覧会については書きたいと思うが、次の日曜までなので、とりあえずのお知らせまでに書きます。都合がつく人は、すぐに見に行ってください。