「当たり前」が「異例」だった

政権交代

 予想されていたとはいえ、総選挙で政権交代が実現することが確実になった。第二次大戦後、日本では、総選挙で野党の1党が単独過半数を獲得して政権を奪取するのは初めて。考えてみれば、現行の議院内閣制は「選挙による政権交代」を前提にしているシステムであり、これまで前例がないこと自体、異例中の異例だった。戦後60年以上を経過して、ようやくシステムの中核部分が稼働することになる。

 「初めて」に混乱はつきもの。民主党の顔ぶれをみても、かなりのドタバタが予想される。授業料は、いかほどになるのか。

 読者のみなさんに伝える情報がゼロで恐縮ですが、2009年8月30日は、日本政治史上に残る日となったので、「記念の落書き」をしてみました。

 (追記)それにしても、投票締め切り直後、日本中が「さあ開票はどうなるのか」と一斉にテレビ画面を注目するタイミングで、日本テレビは24時間テレビの枠で芸能人のマラソンを中継していた。

 政治に無関心な視聴者に配慮した英断、他局との差別化、政権交代ごときでびくともしない神聖なる「24時間テレビ」…いろんな理由があるのだろうが、いやあ、これには「民主300議席以上」よりも意表を突かれ、びっくりした。